こんばんは、まったり始まった仲居編です。新しい世界へ入るのはワクワクしますが不安もありますよね…最初の一週間は仲居さんと関わることなく過ごしていましたが、ついに着物を着て仲居業を教わることになりました。
仲居の業務は着物を着た状態で14:15から始まります。勉強をさせてもらう日、まずは着付けから教わるから早く更衣室へ行くよう女将に言われていましたので13:30ころから更衣室へいましたが、お母さんは来ません…仲居さんたちが徐々にやってきて着物へと着替えて行く中、私はどこにいたら良いのかも分からずソワソワしていました。やってくる仲居さんに挨拶をしていると一人の仲居さんが
👩🏻「お母さん誰ー?」 🌱〇〇さんです 👩🏻「そしたらロッカーここだから、この辺でとりあえず足袋だけでも履いておきな」と声を掛けてくれてとても助かりました。不安な中で声を掛けてくれたり、気にかけてもらえると安心しますね😊
⚡中には挨拶を返してくれない方もいます😮すぐ辞める人が多いためか友好的な態度は取らず、仕事ができるようになるまで名前を憶えないというスタンスです(どんだけ~笑)恐ろしい世界だ…と思いましたが、陰口言われるよりハッキリ態度で示してくれた方が有難いと思うタイプなのでやっていけました。何より、自分のお母さんになる仲居さんは優しかったので大丈夫でした。
足袋を履いて待っていると14時ころお母さんが来ました。挨拶をすると驚いた顔をしていました。なんと、お母さんは女将から私が子どもになることを聞いていなかった為、いつも通り(着物を着るのが早いので時間ギリギリ)に更衣室へやってきたのでした。
それでも嫌な顔はせず「待たせてすみません~💦今日は時間がないので私が着付けて良いですか?」と自分の着物を素早く着た後に私に着物を着せてくれました。15分に間に合っていました、仕事のできる優しいお母さんです。
私のお母さんになったのは同じく派遣で来ていた私より1つ年下の仲居さんでした。通常お母さんになるのは正社員の姐さんなのですが、私のお母さんは全国各地で仲居をしていて仕事ができる上にこの旅館でも長く働いていて旅館からの信頼が厚くお母さんになっていました。私の他に3人の子どもを育て上げていました🥰←私がいた5ヶ月の間です
👘最初の2週間程はお母さんに付いて仲居の仕事を教わっていきます。その後女将の試験を受けて合格したら晴れて一人立ちです。
私のお母さんは人に教えるのがとても上手でした。 私がお母さんから学んだ【部下が育つ魔法の流れ】を紹介させてください。
まず、仕事(手本)を見せて、それから説明をする。
説明の時にはメモを取り終えるまで次の説明はしないで待つ。
分からないところは無いか聞く。
実際にやってもらい、それを近くで見守る。
教えた通りにできていたら褒め、「良いですね!これを繰り返していきましょう。今はゆっくりで大丈夫です。」工程をしっかり覚えてきたら「次はこれを早くできるようにしていきましょう。」などと段階を踏んで目標を提示する。
ここまででもとても丁寧なのですが、ここまで終わった後に
「分からなかったら、いつでも聞いてください。あと、私はこうしていますが、もっと良い方法があったら教えてください。」とよく声を掛けてくれました。
この言葉のおかげで、疑問に思ったことをそのままにすることはなく、他の仲居さんのやり方や自分の考えも柔軟に取り入れて仕事ができました。教える時に教えてもらう人の立場に寄り添ってくれる姿勢が素敵でした。
私も何かを人に教える時にはこの流れを真似しています。最後の台詞はそっくりそのまま言っています🤣
今日はお母さんが素晴らしい人だったという話になりました😄明日は、そんなにメモする程覚えることはあるの?仲居の仕事について書きます🌱